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テクノロジーとクラフツマンシップの融合
ビジネスの急速な国際化や産業形態の変化といったグローバリゼーションの影響により、今日ではかつてないほどに異言語の人々とのコミュニケーションの必要性が意識されています。翻訳学の巨人アンソニー・ピムは、グローバリゼーションについて「翻訳の社会的役割について重大な影響をもたらす経済的プロセス」と述べていますが、産業分野における翻訳はこうしたグローバリゼーションの影響を直接に受けており、その喫緊のニーズに対応するための翻訳作業効率化を求めて90年代には翻訳メモリが導入され、昨今では機械翻訳が実用化されはじめています。
こうしたグローバリゼーションの過程のなかで、かつて職人(クラフツマン)の仕事であった翻訳は工業化・産業化の波に飲まれ、翻訳者はローカリゼーションという巨大なビジネス・プロジェクトの歯車のひとつになってしまったという声もあるほどです。
しかしながら当社は、依然として翻訳は長年の経験、優れた言語運用能力、知識と情熱といった職人技が必要な作業であると考えております。
翻訳支援テクノロジーの普及とその現実
翻訳メモリとは、原文・訳文のペアをデータベース化し、これまでの翻訳作業を効果的に再利用することを目的とした翻訳支援ツールです。翻訳資産(過去の訳文)の共有・再利用によってもたらされる高い効率性・経済性といった特質から、翻訳メモリはIT・コンピュータ、ソフトウェアローカライズ、製品マニュアルなど多くの分野で広く使用されています。
産業翻訳の世界のなかでもとりわけこうした特定分野については、もはや翻訳メモリなくして翻訳ワークフローは成り立たなくなっているといって過言ではないでしょう。翻訳者求人募集広告にも「Trados使用経験必須」といった翻訳メモリ関係の要件が並んでいることからも、実際の翻訳現場におけるその普及度・要求度の高さが見て取れます。
しかし、多くの業者が掲げている、「翻訳メモリによって高い一貫性が得られ、品質が向上する」というのは本当でしょうか?
実はこれは必ずしも事実とはいいがたく、効率性・経済性の利点がある一方で、翻訳メモリがもたらす訳文への悪影響についての議論も盛んに行われているのです。
特に、翻訳メモリは個別セグメントに重点を置いたボトムアップ式の翻訳アプローチへの回帰につながり、文章全体への視座が失われるという指摘があるほか、文章のセグメント化により訳文の文脈対応性が失われ脱コンテキスト化すること、訳分のエラーが修正されずに伝播してしまう傾向があること、複数の翻訳者が関わるためスタイル・用語の不整合が発生することが指摘されています。(専門的な内容についてはこちら)
つまるところ、こうしたテクノロジーは、経験と技能に基づいた適切なメモリメンテナンス、ポストエディットなどの手作業があってはじめて有用となり、単に翻訳メモリなどのツールを使用しただけでは効率は上がっても質は上がらないというのが現実なのです。
当社では、テクノロジーを使用するだけではなくそのテクノロジーのメリット・デメリットを理解して使用することにより、テクノロジーとクラフツマンシップを融合し、「短納期化」「低コスト化」という最大の利点を活かすことを心がけています。
AI翻訳との共存に向けて(2025年10月追記)
近年のAI翻訳の進化は目覚ましく、その圧倒的なスピードと低コストは大きな魅力となっています。
しかし一方で、AI翻訳の文脈理解や専門用語の正確さには課題も残っているのが現状であり、AI翻訳に対する期待値が実際の能力から見て不相応に高いケースは近年多くみられます。
実際にAI翻訳を活用されているお客様からも、「大事なところで意味が通じない」、「致命的な誤訳がある」といった課題から、「AI翻訳のスピードとコストにより魅力を感じているが、品質にはまだ不安がある」という声が多く聞かれるようになりました。
当社では、こうした課題を解決するため、慎重にではありますが、長年にわたる翻訳実績で培った「文脈を読み解く力」と「言葉を選ぶ力」を活かし、不完全なAI翻訳をプロの品質に引き上げる「AI翻訳のポストエディットサービス」を開始いたしました。
AI翻訳には、膨大な文書であっても瞬時に翻訳できる「即時性」と、人間翻訳に比べて大幅な「低コスト」という2つの揺るぎないメリットがあります。AI×人のハイブリット翻訳サービスは、こうしたAI翻訳のメリットを最大限に活用し、お客様のビジネスを加速させるお手伝いをいたします。
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TAUの価格はなぜリ ーズナブルなのか?
社内・外注のハイブリッド体制による中間マージンの圧縮がポイント!
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TAUの翻訳品質は、 なぜ高いのか?
テクノロジーとクラフツマンシップを融合し、利点を最大限に活かす。
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TAUの翻訳スピード はなぜ早いのか?
即日可、土日も稼動する組織体制なので、お客様を待たせません。
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TAUはなぜコスト
メリットが高いのか?信頼のロケーションとミニマムな業務体制による合理化で費用対効果UP!










